除雪機の選び方のポイントは、まず修理・点検といった【メンテナンス】が可能かどうかが重要です。
せっかく機械を購入してもそのお店が修理に対応していなければ、どこか別の場所に機械を送ったり、持ち込んだりしないと点検も修理もしてもらえない。雪が降り積もっていてすぐに使いたい状況なのに、すぐに修理してもらうこともできない。そんなことにもなりかねません。
他に選び方のポイントとしては、【積雪量】【除雪面積】【雪質】【機能】【予算】といったものが挙げられます。
北陸の雪は、北海道のようなサラサラ雪と違って水分量が多く、除雪機の馬力が小さいと思ったほど飛びません。状況に合わせて【馬力】も考慮すると良いでしょう。
このページでは、各ポイントから弊社のお薦め除雪機を紹介していきます。どの機種が自分にとって一番良いか、選択の参考になれば幸いです。
重要視すべき。メンテナンスやアフターケアで選ぶ
何か物を購入する上で、価格で決めることはよくあることと思いますが、決める前に少し、『購入して、使用する時、使用した後』のことを想像してみて下さい。
納品時に使用説明は必ずあるものですが、実際に使用する時期とズレが生じることもあります。取扱説明書を読んでもわからない時に、聞ける場所はありますか?
除雪機はガソリンを入れて動かす機械です。(バッテリー式の除雪機もありますが)車と違ってシーズン中のみ使用する機械でもありますので、いざ使おうとしたらエンジンがかからないということもよくあります。
また、外で使用する機械なので、何かにぶつかったり、石などの異物を巻き込んだりといったことも当然あります。そんな故障が起こった時に、すぐに対応してくれる所はありますか?
一番小型のホンダ除雪機でも、64kgの重量があり、気軽に持ち運びできるようなものではありません。
故障した時に、来てくれるような対応をしてくれる所はありますか?
折角購入した機械も、気軽に修理や点検をお願いできるお店がなければ、故障してしまった後にそのまま使われないケースや、別の修理店に自分で持ち込まなければならないケースもあります。
もちろん、予算も機械を選ぶ上で重要なポイントの一つですが、冬の重労働を一気に片付けてくれるのが除雪機です!長く快適に使っていただくために、メンテナンスやアフターケアのことも重要なポイントとして考慮することをおすすめします。
積雪量で選ぶ
積雪量は、1日の『新雪』での積雪量の目安となります。北陸は特有の湿った雪なので、降り始めは問題ないのですが、目安以上の積雪量の場合は特に除雪能力を発揮することは難しいと考えます。
除雪したい場所が、平均的にどれくらい降るか、どれくらい積もった時に除雪を始めていたかを思い返して目安とするのが良いでしょう。
~20cmまで | SB800e | SB800 | ||
~40cmまで | HSS655CJE | HSS655CJ | HSS760nJ | |
~50cmまで | HSS760nJX | HSS970nJX | HSS970nJ | HSS1170nJX |
HSS1170iJ | ||||
~60cmまで | HSM1380iJN | HSM1390iJN | ||
~100cmまで | HSM1380iJR | HSM1390iJR | HSM1590iJRG | |
100cm以上 | HSL2511JE | HSL2511J |
高さを選ぶ際の注意点
オーガ高さを超える硬い雪を無理に除雪しようとすると、ハウジングやオーガ、シューターの故障・変形の原因になります。
その年その年によって積雪量が違うので、オーガ高さを超える硬い雪を除雪しなければならないこともあるでしょう。その際は無理に除雪機でやろうとせず、スコップなどでオーガ高さまで切り崩してから除雪する必要があります。
雪質で選ぶ
『雪質で除雪機を選ぶ』と言われても、ピンとこない方もいるのではないでしょうか。
北陸で降る雪は、特有の湿った雪とは言え、雪は雪。新雪の場合はどの除雪機でも対応可能ですし、選ぶポイントにはならないと考えられるかもしれません。
ですが…雪が積もって時間が経過すると、雪の状況が変化していくのです。
例えば、融けかけであったり、融雪装置によって水が混じったシャバシャバ雪。通常の【ロータリー】タイプの除雪機では、融けかけの雪は詰まる原因にもなりますし、何より水をたっぷり含んだ雪をシューターで飛ばしたら…大変なことになりますね。このような状態の雪には【ブレード】タイプの除雪機がピッタリです。
また、敷地に屋根の雪がどんどん滑り落ちてきて、重みでみっちりとしまっていく雪。人通りや車通りが多く、踏み固められてしまったような硬い雪。これらは【ブレード】タイプでは除雪できず、小型でも硬い雪に対応した機能のない物では除雪作業は困難です。
除雪したい場所の環境や状況を踏まえて、どんな雪質を除雪していくことになるか。これも除雪機を選ぶ上でのポイントになるのです。
水っぽい雪 シャバシャバ雪 | SB800e | SB800 | ||
新雪 | HSS655CJE | HSS655CJ | HSS760nJ | HSS970nJ |
新雪 重みでしまった雪 | HSS760nJX | HSS970nJX | HSS1170nJX | HSS1170iJ |
新雪 重みでしまった雪 踏み固められた硬い雪 | HSM1380iJN | HSM1390iJN | HSM1380iJR | HSM1390iJR |
HSM1590iJRG | HSL2511JE | HSL2511J |
使う人や除雪場所の環境を考えた機能で選ぶ
それぞれの除雪機には、特有の機能が備わっています。除雪環境や除雪機を主に使用する人に合わせた機能を持つ除雪機を選ぶことで、より一層快適に除雪作業を行うことができるでしょう。
女性に扱いやすい、【電動】・【ハイブリッド】タイプ
【電動】タイプは、バッテリーを使用日前日から充電しておいてセットし、キーを回すだけで使い始められます!
【ハイブリッド】タイプはモーター駆動走行により、ボタンやレバー操作でスムーズな旋回が行え、作業時の走行速度調整をする必要がありません。この機能がないものは、方向転換の際、自分の力で動く除雪機を引っ張って向きを変えなければならず、力が必要となってきます。
SB800e | HSS1170iJ | HSM1380iJN | HSM1390iJN |
早朝や夜遅く、住宅密集地でも気兼ねなく作業したい
出勤・登校前の早朝。残業後の夜遅い帰宅後。ご近所の目(耳)が気になるような時間帯でないと作業できないこともあるでしょう…。そんな所には【電動】タイプ、もしくは【低騒音】タイプがおすすめです。
SB800e | HSS1170iJ |
そんなに積もらないけど、除雪車が通った後や車で踏み固められた雪などの硬い雪が多い
毎年の積雪量で考えると、小型の除雪機で十分。でも、除雪車が通ったり、車通りが多かったり…と、とにかく硬い雪を除雪したい時には【クロスオーガ】搭載除雪機。
正回転のオーガが雪をしっかりと取り込み、逆回転のオーガが浮き上がりを抑え、硬い雪でもしっかりと除雪します。
HSS760nJX | HSS970nJX | HSS1170nJX |
段切りが必要な高積雪の山間部には、【オーガローリング機構】付き
オーガの高さを軽く超える積雪や、屋根から滑り落ち、積もった雪山を除雪するには、段階的に除雪を行う必要があります。その際、山間部や雪山を除雪する場合は特に、機体が斜めに傾いて転倒する恐れも出てきます。
【オーガローリング機構】があると、機体が傾いてもオーガ角度を操って、進む先を水平に除雪していくことができます。段切り除雪には必須な機能です。
HSM1380iJR | HSM1390iJR | HSM1590iJRG | HSL2511J |